2019年の5月27日は「九星陰遁始め」の日です。
暦の注釈にもよく書かれているこの日は、季節の切り替わりを表す節目として
日本では古来より重要視されてきました。
この日が持つ意味と、開運のための活用法をご紹介します!
九星陰遁始めとは
和暦のこよみにもよく書かれている「一白水星」「九紫火星」などの「九星」は、
年・月・日・時の全てに一つずつ割り当てられています。
これらはそれぞれ、数字の並び順に沿って順番に巡っているのですが、
このうち「日」と「時」の九星は、半年に一度、並び順が反転します。
冬から夏までの期間は、毎日の九星が
一白水星→二黒土星→三碧木星→… …九紫火星→一白水星のように昇順に並び、
これを「陽遁(ようとん)」と呼びます。
そして、夏から冬に向かう期間は、九紫火星から数え始め、
八白土星→七赤金星→… …一白水星→九紫火星といった降順に変わります。
これを「陰遁(いんとん)」と呼び、この陰遁の降順に切り替わる日が
「九星陰遁始め」の日となります。
「陰遁始め」となる日は、毎年「夏至に最も近い甲子の日」と決まっていて、
同様に「陽遁始め」も、「冬至に最も近い甲子の日」が該当します。
これは、六十干支と九星の組み合わせが一巡するスパンとなっていて、
九星の陰遁始め・陽遁始めは、急にブツ切りで切り替わる形ではない事を表しています。
(60干支と9星の最小公倍数=180日≒半年に一度です。よくできてるでしょ)
時刻に割り当てられる九星は、陰遁・陽遁始めの「子の刻」から切り替わります。
こちらも日の九星と同様に、陰遁から降順、陽遁から昇順となります。
一年の陰陽が切り替わるとき
このように「暦の中間点」を表す陰遁始めの日ですが、
風水ではこれを陰へ向かう極陽の時期としています。
この日から「陽遁始め」に向かって、少しずつ「陰」の気が増えていくこととなります。
「陰の気」というのは、決してネガティブな物ではなく、風水においては
- 陽の気…アクティブ・明るさ・発散・春夏の気
- 陰の気…リラックス・優しさ・吸収・秋冬の気
という意味となっています。
季節の陰陽の切り替わりは、一年の「折り返し地点」を示す指標としての役割を持ちます♬
夏至との違いは?
もっとも、東洋占術において「極陽」とされている日は、夏至のほうがメジャーです。
夏至や冬至などの節気は、太陽の動き(地球の公転軌道)に沿って決まるため、
暦の計算上生まれる陰遁・陽遁始めよりも、
運気の動きを扱う意味合いが強いと捉えられることが多いです。
ここからは私の個人的な考察なのですが、
そもそも「九星」は風水や方位術の概念なので(八方位+中央の9つの星を使うため)、
社会運や運気よりも、風水への影響が強いのではないかと考えています。
東洋占術の考え方には「天運・地運・人運」という区分がありまして
「天運」とは、生まれ持った運勢や宿命などを表すため、天文に沿った夏至などのほうが
その意味合いに適合しているように感じますし、
風水や方位などを表す「地運」には、九星の並びや流れを当てはめていくと、
なんとなくしっくりくる気がしていますw
そして「人運」とは、人の行動によって得られる運のことで
「運勢と、風水と、その人が『どれだけいいことをしたか』で、運の良し悪しは決まる」
という考え方を表しています★
おすすめの過ごし方
このように「陰遁始め」の日は、これから「陰の気」の季節に向かい始める日ですので
生活の中にリラックスや癒し、安心感をプラスすると良いときとなります。
心が落ち着くような趣味を始めたり、心身を癒すアイテムや習慣を取り入れるようにして
夏までの間にアクティブになりすぎた生活を整えるのに最適な時期となります。
特に、九星は方位や風水と縁のあるものなので、
インテリア替えなど、室内環境に手をつけることがお奨めです!
これから迎える「火の季節」である夏の暮らしを、
できるだけ快適に涼しく(=陰の気)過ごす工夫を取り入れてみてはいかがでしょうか。
最近人気の「塩雑貨」なんかは、夏に減りがちな水の気を増やしてくれるので
風水という視点でも良いアイテムです♬

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今年は早めに切り替わります
今年の陰遁始めは、暦の月変わりよりも前という、例年よりずっと早く起こります。
まだまだ暑い時期はこれからが本番ですが、
陰の気が増えていることを意識して、ゆったりお過ごしくださいね!
あわせて読んでほしい♡陰遁始めでもある「甲子」の日などの解説です!