月のサイクルで一か月を決める「太陰暦」では、
この6月24日の新月からのひと月が「閏五月」となります。
この「うるう月」は、実は2014年以来、3年ぶりに訪れたのです!
うるう月とは
暦の誤差を埋めるための月
うるう月とは、新月~新月を一か月とする、太陰暦が示す「月」と
実際の季節とのズレを調整するために、
一定の期間ごとに「もう一か月差し込まれる」月を指します。
これは、太陽暦の一年が365日なのに対し、太陰暦の一年は354日なので
年間で11日の差分が生じてしまい、これを調整しないと
約20年で暦上の夏と冬が逆転してしまうため、設けられた調整法です。
3年に1度、新月の増える年に多い
うるう月が現れるのは、ほぼ3年に1度です。
正確には19年に7回で、これで太陽暦との誤差はほぼ解消できるようです。
うるう月が設定された年は13か月になりますので、
ほとんどの場合、新月が13回ある年にうるう月が現れます。
「節月」を使って調整
太陰暦が使われていた頃の日本では、同時に「太陰太陽暦(節月)」が使われていました。
これは、春分や夏至などの「二十四節気」を取り入れた暦で、
この二十四節気は、太陽の動きに基づいて決められるため、季節の指標として用いられ、
農業暦などで重要視されていました。
そしてこの「二十四節気」こそが、うるう月を決めるための基準となるのです。
うるう月の決め方
うるう月をどこに設定するかは、二十四節気の「中気」によって決まります。
二十四節気は太陽の動きに基づいているため、現在の太陽暦のカレンダーと同様に
一年に24の季節指標が、毎年ほぼ同じ日に訪れます。
春分の日や秋分の日は、毎年ほぼ同じ日付になっていますよね♡
これに太陰暦の月を当てはめていくと、当然ずれていきますので
新月が13回になる年(太陰暦で13か月になる年)に、
一か月に2つ入るはずの二十四節気が、1つしか入らない月が出てきます。
この月を、うるう月とするのです。
二十四節気は、一か月に「節気」と「中気」の二種類が割り当てられ、
この「中気」(太陽暦で、毎月20~24日頃)を含まない月が、うるう月となります。
運気への影響は?
一年に同じ月が二度、しかも3年に1度となると、
何か特別な意味があるのでは…と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。ソースは私!笑
結論から申しますと、うるう月自体の影響は特にないようです。
四柱推命などの干支の暦を使った占いでは、二十四節気を基準とする節月を用いますので、
うるう月による影響はありません。
ただ、紫微斗数の太陰暦を採用している流派では、
「同じ月が2回来る=同じ運勢が2回来る」と見るようです。
占星術では、13回の新月がある年は
「2度の新月が起こるサイン」を重視し、その年はそのサインが強められるとされています。
今年は、しし座で2回新月が起こりますので、
しし座の特性が協調された夏になる、と読み解きます。
次回はオリンピック前!
前回のうるう月は2014年9月で、次回は2020年4月になります。
うるう月のある年は、新月が1回ぶん多くなりますので
小さな楽しみも増えるのではないでしょうか♡